松のフリーランス録

「忍耐力」って何なんだろう?という話

この記事は嫁(執筆当時は彼女)が書いてくれた記事ですが、諸事情あり僕のブログに載せています。嫁目線で僕について書いてくれた記事です。

秋ですね。

最近、肌寒く感じる日も多くなってきて、

家に一人いるとなんだかさみしくて、

外に出ると金木犀の香りがすごく心地よくて、

ふと別居中の婚約者のことを考えたりしてます。(きゅん)

こんばんは。

前回はうんこネタだったので今回は真面目にいきます。

彼のことを考えているうちに、

そういえば2年前の今頃、

彼は辛そうだったなあ、と。

2年前ーー。

ひとつ屋根の下、私たちは正反対の気持ちで生きていたと思います。

私は、上司や環境に恵まれ、いろんなことにどんどん挑戦させてもらっていました。

我ながらなかなかワガママでアツい新人だったと思います(笑)

モチベーションも高かったし、何より心の底から仕事を楽しんでた。

そのころ彼は、仕事のストレスから体調を崩し始めていました。

心配だった。

支えてあげたいと思った。

そう思ういっぽうで、

正直「こいつ忍耐力ないわーーー」って思ってた。

(ごめんなさい)

彼の症状はどんどん悪化していきました。

朝、起きられなくなり、

食欲がなくなり、

力なく笑うようになった。

朝、真っ白な顔で震えながらネクタイを締め、

「今日はネクタイまで締められた」って泣きそうになりながら喜んでた。

そんな彼を置いて仕事に行くのが辛かった。

私が仕事から帰ると、

電気も点けず、ベッドの上で布団にくるまって泣いていた。

私より心も体もずっと大きい人と思ってたのに、

そのときはすごく小さくなっちゃったように見えた。

カメさんみたいだなって思ってた。

悩んで悩んで悩んで、入社から半年で仕事を辞めることにしました。

あれから2年。

彼は今、自分の力で人生を切り拓いていこうとイキイキしながら奮闘してます!

今になって思います。

彼に忍耐力がなくて本当によかった。

今も、あの頃の生活が続いていたら、

彼が我慢し続けてしまっていたら、

カメさんは今もずっとカメさんのままだったかもしれない。

私も、彼のことを理解してあげられていなかったかもしれない。

忍耐力って何なんでしょうか。

なんでみんなバカみたいに耐え忍ぶんでしょうか。

なんでそれを美徳だと勘違いしちゃってるんでしょうか。

これってゆとり?

ちがうよね普通に考えてちがうよね。

もしこれが「恋愛」だったら

付き合い始めて、やっぱり考え方や価値観が自分と合わないなちょっとコイツ生理的に無理だなって思ったら、さっさと別れますよね?他のもっといい男探すよね?

耐え忍んで生涯連れ添ってもその先に幸せなんてないよね?

それなのに、日本社会というものは

やたら「忍耐」という言葉や精神が好きらしい。

恋愛ではよくても、仕事となると

自分とは合わないな、辞めたいな、精神的に無理だなと思ってもこの耐え忍ぶ精神が邪魔をする。一度でもドロップアウトすると社会不適合者としての烙印を押される。

いいじゃん別に。勝手にさせろよ。耐え忍ばせんなよ。

自分の幸せ掴むために寄り道したり方向転換したり逃げたりしたっていいじゃん。

って最近考えるようになりました。

人って変わるんですね。わたし変わりました。

別に私も「忍耐」の精神を真っ向から否定したい訳ではありません。

でも、耐え忍ぶ精神に踊らされて、我慢して生きていませんか?

私の心の中も含めて、

日本人のこういう考え方がとっとと廃れてしまえばいいのになー

おわり。

読んでいただきありがとうございます!

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