最近周りのフリーランスの方から「報酬額ってどうやって決めてる?」と複数回聞かれたのでまとめてみました。
たしかに、フリーランスとして駆け出しの頃やクラウドソーシングを卒業したあたりでとても考えた記憶があります。
結論から言ってしまうと「市場・クライアント・自分」の3要素のバランス見る、という感じです。
サクっと読めるボリュームですし、報酬額について悩み中の方は参考になるのではないかと。
前提:定価という概念は存在しない
報酬額の決定をする際に「定価」という概念は存在しないことを前提認識として覚えていた方が良いです。
スーパーで買い物する時は値札が貼ってあって、定価がありますよね。しかしフリーランスの場合は定価はありません。
オリジナルの商品を売るので、自分で自分の値札をつける必要があるのです。
決められた値段の中で売買をする消費者目線からまずは抜け出すことから始めましょう。
3つの基準で報酬を決める
じゃあ具体的にどうやって報酬額を決めるのか?
僕は3つの基準を持って決めています。
- 他案件と比較して決める
- 先方の言い値/予算感に合わせる
- 自分の価値に合わせる
他案件と比較して決める
同種の他案件の報酬を参考にして決めます。
自分自身で他案件を持っていればそれと比較しますし、持っていなければググったり友人フリーランスに聞いたりします。
要は市場価格を調べて無難な額を提示するということ。
「自分で自分の値札をつけろ」という話と矛盾してない?
と思われるかもしれませんが、矛盾はしてないと思っています。
というのも、市場感がわからず法外な値段を提示するのはただの自己満でしかないから。
「自分のプロダクト/商品に価値がある!」と信じている場合であっても、市場価格をしった上で値段を出しても良いよね、と思っています。
特に駆け出しで技術がないのに市場価格の何倍もの値段を提示していたら、ただの痛い方になってしまうのかな、と。
アートではなく仕事ですしね。
仕事はクライアントあってのものなので、自己満でなくお互い満たせる条件でやれるのがベストかなと。
先方の言い値/予算感に合わせる
先方の予算感に合わせて値段を提示するのもめっちゃ大事です。
10万しか予算ないところに100万で営業かけたって案件もらえないですからね。
(いや厳密には予算引っ張り出させるとかいう話もあるだろうけど、ここでは無視します)
この辺のやり取りは毎回難しいなと思っています。
フランクに予算を始めから提示してくれるケースもありますが、お互い探りながらのケースもありますし。
コツは「予算ってどのくらいなんですか?」と聞くこと。(コツってほどでもないですね、すみません)
聞いたら意外と普通に答えてくれたりもしますし、聞いて怒られることなんてまずないので聞いちゃって良いと思います。
自分の価値に合わせる
自分の価値に合わせて提示するのも絶対に忘れないようにしましょう。
「自分の価値」というと少しわかりにくいのですが、「自分的にこのくらいの価値がある!」と思う値段や、一番わかりやすいのは時給計算でしょうかね。
作業内容的に20時間くらいかかりそう。自分の希望する時給は3,000円だから、最低でも60,000円は欲しい。
とか。あくまで一例ですが。
経験やスキルが増えれば増えるほど、希望時給は上がっていくと思います。
うまくバランス取りましょ
- 市場に合わせる
- クライアントに合わせる
- 自分に合わせる
3つ紹介しましたが、理想は3つのハイブリッドだと思っています。
市場感が欠けると痛い金額提示になるし、クライアント視点が欠けると自己満になるし、自分視点が欠けると商売でなくご奉公になってしまう。
比重のバランス的には、始めはクライアントに合わせる。次に市場感を把握して適正価格にしていく。最後に自分の価値を明確にして、自分の価格を上げていく。
といった順番で報酬を上げていくのが理想だと思います。
あとはケースバイケースなのでうまい具合にやってください(適当)
あくまで「僕のケース」を書いてきました。
ほかの人の意見も聞きたいので何かあったら教えてくださいませ。
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